すこんと

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)

なんつうか。あったかくてやさしいもんがそばにあったらいいんだとおもう。
海のない春の内陸地にいるからこんなことが言えるんかな。
なんだよみんなしあわせであればいいのに。畜生。




今日は7時半にいっかい起きてまだ寝れるとおもって二度寝したら気付いたら10時近くだった。8時半にアラームセットしておいたのに。ガクー。
そっから着替えて化粧して11時半に喫茶店モーニング。珈琲380円、に、プラス20円でトーストサンド(ハーフだった)。嬉しいねえモーニング。どんどん混んでいく店内を慌ただしく動き回る店員を観察しながら、珈琲をすすり、埼玉新聞をザザッと読んで退出。お気に入りパン屋に向かう。
食パンを4枚切りにしてもらって、練乳フランスと、くるみと無花果のハードブレッド、クランベリーのケーキを買って、帰り道の公園の桜の蕾がむっちりと膨らんでいて嬉しくなる。来週はパン買いながらお花見散歩だなー。うふうふ。大好きな練乳フランスを食べながら駅へと向かい、彼氏の人のおうちへ。
13時頃むかえにいくねって言っておいたのに!寝てるし!!!ピンポンにも気付かずスヤスヤ寝てるので、どうやって起こしてやろうかと思索。あんまり脅かしちゃかわいそうだもんなーと思いつつ、再生中のイヤホンのかたっぽを耳につっこんでやることにした。藤原基央の歌声で目覚めるなんて、素敵じゃん?聴くまでもなく、イヤホンが耳に当たったとたんびっくりして飛び起きてたけど。
カフェでバナナケーキとクランベリーソーダをいただいて、隣の席の女子会女子トークの盛り上がりっぷりにやれやれと肩をすくめながらもまったりのんびり。
ルミネやパルコをぐるりと徘徊し、明日は春物を買おう買い物をしようと心に決め、手繋いで散歩して、定食屋さんで晩ごはん。半ラーメン半チャーハンセット。チャーハンが塩味でパラパラでおいしかった。かまぼこ?なると?のピンクとグリーンピースの緑色が鮮やかで目にも嬉しかった。




春が来て桜は咲くし、気温は上がるし、どことなく猥褻なゆるりとした風も吹く。
そしてわたしはまたひとつ年をとることになる。
いつもどおりの春のはずなのに。いつもと違うのは、なんか、あれだね。わたしは痛んだり傷んだり悼んだりするけれど、やっぱり笑って食って寝て進む。馬鹿みたいに呆けて呼吸をしている。
批判や意見の衝突が錯綜することなんてどうでもいい。
他者との見解をすり合わせることは意味のないこと。他人だし。わかり合う必要もないし。『自分は自分、他人は他人。そういう考え方もある。わたしは違うけど。』ってそれでいいじゃん。情報に蓋をしたくなる。たまに。
ただ、わたしがどういう意見を持っているかっていうのがいちばん気になる。のだ。
ラブ&ピースで謳うには、あまりにも軽薄すぎる。わたしはわたしで、なにかしていたい。ちっちゃい切れ端を、胸に縫い付けておきたい。どこかで気にして、なんにもできないけど感じていたい。そしたら明日にもっとやさしくできると思うから。働こう。笑おう。食べよう。そんでお金を入れよう。どうか笑顔が戻りますように。




川上未映子のエッセイを読んで、彼女にえらく嫉妬している。