児童

『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』公式メモリアルブック
シナプスのスパーク
目を閉じると 思考が停止してしまうから
キスはときどき目を開けて(意識的


おそろしく未熟で無垢だ
でも まるまるピュアなのとはちょっとちがう
そんなのはこれまでの年月と泥泥で投げ飛ばされた


はじめて曝した“核心”に
心許なさをゆだねてみても
酸化しつつあるシルバァと 重ねたてのひらに、
夜の風と まあるい月に 見守られて溶けていく


転 換 処 理


なんかやっぱいいのか
自覚しつつも怠惰とゆうか現役の波で
それでもマウスでクリックするように簡単に当たり前に


文藝 2005年 08月号

文藝 2005年 08月号