four

#4
めずらしく 行きも帰りも特快に乗った


この電車は
わたしと君を ひと息に、ひと駅で繋ぐのに
とてもとても近くなるはずなのに
(ゆっくり近づいたほうが ちゃんと見える気がする)


なんてゆうか むしろ
ぜんぜんなんにも 速くも近くもなく
無言の日々が続くよ


雪をかぶった富士山 こうこうと光る月
冬の空気の絶景が、悔しい
いつもいつも あそこからの景色はきれいに見える
ソイココの湯気と甘さで、胸の中がしわしわになるや